漢文には
五言絶句→一つの句が五文字で四句で形成しているもの。
七言絶句→一つの句が七文字で四句で形成しているもの。
五言律詩→一つの句が五文字で八句で形成しているもの。
七言律詩→一つの句が七文字で八句で形成しているもの。
があります。
絶句には起承転結があります。
それぞれ
起句 承句 転句 結句 に分かれています。
このプリントでは有名な『春暁』を解説しています。
※以下 春暁の 原文 書き下し分 現代語訳になります。
春 眠 不 覚 暁 春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
春に眠るのは心地がいい、夜が明けるのも気づかないほどここちいい。
処 処 聞 啼 鳥 処処啼鳥を聞く(しょしょていちょうをきく)
あちこちらから鳥の鳴き声が聞こえてくる。
夜 来 風 雨 声 夜来風雨の声 (やらいふううのこえ)
昨夜は風雨の音がしていた。
花 落 知 多 少 花落つること知る多少(はなおつることしるたしょう)
いったいどれほどの花が散ったことかだろうか。
押韻(おういん)・・・同じ響きの言葉を句の最後に置くこと
※五言絶句では、第2句末と第4句末に使われますが、
春暁は第1句末、第2句末そして第4句末が押韻となっています。
この句では 暁(ぎょう) 鳥(ちょう) 少(しょう)が押韻となっています。