古今和歌集を3首まとめてみました。
新古今和歌集・・・鎌倉時代初期 自然美で繊細な感情をよんだ歌が多い
①道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ
西行法師
現代語訳)
道のほとりに清水が流れている柳の木陰よ。ほんのしばらくと思って立ち止まったのだが・・・・ (長い時間すごしてしまった)
こそ→つれ→係り結び 句切れ→三句切れ
ポイント ついつい長い時間過ごしてしまったと読者に推量させる歌
②見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮
藤原定家
現代語訳)
見渡すと花も紅葉もない。海辺の苫屋の秋の夕暮よ。
苫屋→粗末な小屋 句切れ→三句切れ 技法→体言止め
ポイント 花も紅葉もないさみしい景色にも趣をかんじる歌
③玉の緒よ絶えねば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
式子内親王
現代語訳)
私の命よ、絶えるのならば絶えてしまえ。このまま長く生きていると、恋に耐える力が弱まってしまうといけないから。
絶えねば絶えね→絶えるなら絶えてしまえ 句切れ→二句切れ
ポイント 高貴な身分のため恋について人にも話すことさえできないことをよんだ歌
教科書にもでてくる3首なのでしっかりおさえましょう。