中1国語で学習する”蓬莱の玉の枝”の原文、現代語訳、現代仮名遣い、重要語句をまとめました。
その③です。
原文
御文、不死の薬の壺並べて、
火をつけて燃やすべきよし仰せたまふ。そのよしうけたまはりて、
士どもあまた具して山へ登りけるよりなむ、
その山を「ふじの山」と名づけける。
その煙、いまだ雲の中へ立ち上るとぞ、言ひ伝へたる。
現代語訳
( 帝は) お手紙と、不死の薬の壺を並べて、火をつけて燃やすようにと、
ご命令になった。その旨を承って、
( 使者が) 兵士たちをたくさん引き連れて山に登ったということから、
その山を「士に富む山」、つまり)「ふじの山」と名付けたのである。
その煙は、いまだに雲の中へ立ち上っていると、言い伝えられている。
重要語句
あまた→たくさん
具して→ひきつれて
たくさんの兵士を引き連れる→士に富む山→富士山