俳句を味わう

中学三年生の国語に登場する俳句を味わうの単元をまとめてみました。

ここでは全部で5つの俳句の意味と季語・季節・句切れ・切れ字・表現技法をまとめていきます。

①赤い椿 白い椿と 落ちにけり    河東碧梧桐
(赤い椿の花がおち、白い椿の花もおちてゆく※様々な見解があります。)
季語 椿 
季節 春 
句切れ なし 
切れ字 けり
技法 字余り

②バスを待ち 大路の春を うたがはず    石田波郷
(バスを待ちながら大通りに立っていると、春が来たとしっかり感じる)

季語 春 
季節 春 
句切れ なし 
切れ字 なし


③萬緑の 中や吾子の歯 生え初むる   中村草田男
(夏らしい緑の景色の中、わが子に初めての白い歯が生えてきた。)(色の対比)

季語 萬緑 
季節 夏 
句切れ 中間切れ 
切れ字 や

④飛び込みの もう真っ白な 泡の中    神野紗希
(飛び込んでたらあっという間に真っ白な泡の中にいたよ)
季語 とびこみ 
季節 夏 
句切れ なし 
切れ字 なし
技法  体言止め

⑤くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり   飯田蛇笏
(くろがね(黒い鉄)の風鈴が、秋の風にふかれて鳴っているなあ)
季語 秋 
季節 秋 
句切れ なし 
切れ字 けり

⑥金剛の 露ひとつぶや 石の上   川端茅舎(ぼうしゃ)
(石の上にある一粒の露がまるで金剛石のように輝いている)

季語 露 
季節 秋 
句切れ 二句切れ 
切れ字 や
技法  体言止め

⑦冬菊の まとふはおのが ひかりのみ   水原秋櫻子(しゅうおうし)
(冬菊は冬の日を浴びて自分で放つ光のみをまとっている)

季語 冬菊 
季節 冬 
句切れ なし 
切れ字 なし

⑧流れゆく 大根の葉の 早さかな   高浜虚子
(冬の川に、大根の葉がすごい速さで流されていった)

季語 大根 
季節 冬 
句切れ なし 
切れ字 かな

⑨咳をしても一人   尾崎放哉(ほうさい)
(せきをしても心配してくれる人もおらず一人で孤独だなぁ)

季語 なし 
季節 なし
句切れ なし 
切れ字 なし
技法  体言止め 自由律俳句

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