中学三年生の国語に登場する俳句の可能性の単元をまとめてみました。
ここでは全部で5つの俳句の意味と季語・季節・句切れ・切れ字・表現技法をまとめていきます。
①どの子にも 涼しく風の 吹く日かな 飯田龍太
(どの子にも涼しい風が吹いている日であるなぁ)
季語 涼し
季節 夏
句切れ なし
切れ字 かな
②いくたびも 雪の深さを 尋ねけり 正岡子規
(積もった雪がどれくらいの深さになったかを、何度も尋ねてしまったなあ)
重い病気で寝ている時の様子。
季語 雪
季節 冬
句切れ なし
切れ字 けり
③跳箱の 突き手一瞬 冬が来る 友岡子郷
(とびばこをとぼうと手をついた瞬間に冬の訪れを感じたよ)
季語 冬
季節 冬
句切れ なし
切れ字 なし
④たんぽぽの ぽぽと絮毛(わたげ)の たちにけり 加藤楸邨
(たんぽぽの綿毛が『ぽぽ』とした様子でたっているよ。)
※擬態語の『ぽぽ』って実際に声に出した時の唇の感じと音の響きが綿毛に似ている
季語 たんぽぽ
季節 春
句切れ なし
切れ字 けり
⑤分け入つても分け入つても青い山 種田山頭火
(山の中を分け入っても分け入ってもずっと青い山が続いていくなぁ)
この俳句は自由律俳句といわれ五・七・五になっておらず季語もない無季俳句です。
もうこうなってくると自由な短文のような気もしますが・・・
反復法や名詞で終わる体言止めも使われています
季語 なし
季節 なし
句切れ なし
切れ字 なし